目次 このページでは当工房で制作する肖像画の種類について説明いたします。

肖像画の種類 淡彩画
当工房で制作する肖像画の
種類について
淡彩画について
淡彩スケッチ
淡彩デッサン
濃彩画
鉛筆画 水彩画
鉛筆画について 水彩画について
鉛筆スケッチ 着彩画
鉛筆デッサン 水彩細密画
鉛筆擦筆画 水彩スーパーリアリズム画
コンテ画 油彩画
コンテ画について 油彩画について
ドゥ・クレヨン アラ・プリマ
トロワ・クレヨン 油彩細密画
コンテ擦筆画 油彩スーパーリアリズム画


肖像画の種類
当工房で制作する肖像画の種類について
  • 各画材でグループ分けした後、それぞれをさらに様式別に種類分けしていますので、お客様のご予算と用途に合わせた商品選択が可能です。
    ※現在、鉛筆画、淡彩画、水彩画、コンテ画、油彩画の5つの画材グループがありますが、将来的にはパステル画、ガッシュ画、アクリル画など新たな画材グループの追加も予定しています。


鉛筆画
鉛筆画について
  • ご承知のとおり、鉛筆は画家やデザイナーだけではなく、一般の方々にも
    非常に馴染みのある画材です。鉛筆画とはその鉛筆で描かれた絵画のことです。欧米では古くから鉛筆で肖像画が描かれてきました。
  • 他の画材と比べて制作期間が短くて済むため、価格が比較的安いのも魅力のひとつです。
  • 当工房では、様式別に鉛筆スケッチ、鉛筆デッサン、鉛筆擦筆画の3種類をご用意させていただきました。

鉛筆スケッチ
  • 鉛筆スケッチとは、鉛筆で対象とするモチーフの概略・印象を描く様式です。
    デッサンのように詳細に明暗まで追求表現したものではありませんが、
    簡略化された線は軽快かつシャープな印象を与えます。
  • 画材はHB〜4Bのスケッチ鉛筆(ダーウェント社製)を用いています。
    基底材はコットマン水彩紙(中目)です。

鉛筆デッサン
  • 鉛筆デッサンとは、鉛筆で対象とするモチーフの形・明暗を描く様式です。
    スケッチと違って線の積み重ねによって細部まで描きこむため、より写実的な表現が可能になります。
  • 画材は9H〜6Bの鉛筆(F・カステル社製)を用いています。
    基底材はコットマン水彩紙(中目)、またはアンティークレイド紙です。

鉛筆擦筆画
  • 鉛筆による擦筆画とは、鉛筆デッサンよりさらに詳細に描きこむと共に、
    擦筆などを用いて、鉛筆のタッチを効果的に消し去る様式です。   
    一見して白黒写真かと思えるようなリアルな表現が可能です。
  • 画材は9H〜6Bの鉛筆(F・カステル社製)と擦筆、ティッシュペーパー、刷毛などを用いています。基底材はBBケント紙(細目)です。


コンテ画
コンテ画について
  • コンテ画とは、コンテで描かれた絵画のことです。コンテはカーボンという炭素粉末を四角い棒状や鉛筆型に固めたもので、基底材への密着度も強く、堅牢な画面になります。色は黒のほかに赤褐色と白があります。
    欧米では古くから鉛筆画以上にコンテによる肖像画が描かれてきました。
  • 鉛筆よりあつかいにくいため、価格は鉛筆画よりやや高めに設定させていただいております。
  • 当工房では、様式別にドゥ・クレヨン、トロワ・クレヨン、コンテ擦筆画の3種類をご用意させていただきました。

ドゥ・クレヨン
  • ドゥ・クレヨンとは、黒、白、赤褐色の3色のコンテのうち、任意の2色だけで描く様式です。ベージュなどの色画用紙に描くことが多く、形の描写力に加えて紙の色とコンテの色のハーモニーを追求し、18世紀ロココ時代のフランスで流行しました。
  • アンティークな雰囲気が好きな人にはぜひおすすめします。
  • 画材は黒、白、赤褐色のコンテ(コンテ社製)を用いています。
    基底材は、キャンソン・ミ・タント(No.374)です。

トロワ・クレヨン
  • トロワ・クレヨンとは、黒、白、赤褐色の3色のコンテで描く様式です。
    ドゥ・クレヨンと同様に当時のフランスで流行しました。
  • ドゥ・クレヨンより1色多いため、画面はよりカラフルになります。
  • 画材は黒、白、赤褐色のコンテ(コンテ社製)を用いています。
    基底材は、キャンソン・ミ・タント(No.374)です。

コンテ擦筆画
  • コンテ擦筆画は、擦筆などを用いてコンテを擦り込むように描く様式です。
  • 日本では古くから遺影用として人気を博してまいりました。
    今でも田舎の旧家などに多く見受けられます。
  • 画材は黒のコンテ(コンテ社製)を用いています。
    基底材はBBケント紙(細目)です。


淡彩画
淡彩画について
  • 淡彩とは、あっさりと彩ることまたはその彩色の意味ですが、転じて一般に淡彩画とは、鉛筆によるデッサンやスケッチの上に透明水彩絵具を薄く重ねた絵画のことです。
    ところが今まで淡彩画の絵画技法としての位置付けは、画家や美術専門家によって大きく意見が分かれていました。例えば、鉛筆が形態表現の比重を占めるところから鉛筆画の部類に入れたり、あるいは透明水絵具を使うということで水彩画の部類に入れたりといったぐあいです。
  • しかしながら当工房では、淡彩画をはっきりと鉛筆画・水彩画とは区別し、
    “淡彩画とは鉛筆と透明水彩絵具という混合画材で描かれた絵画である”
    と定義づけしました。
    ※これは、鉛筆・透明水彩絵具のどちらの画材が欠けても淡彩画は成立できないことから、純粋な意味で鉛筆画でもなければ水彩画でもないという考えに立っています。
  • 鉛筆画と同様に制作期間が短くて済むため、カラーの肖像画としては比較的低価格でご提供できます。
  • 当工房では、様式別に淡彩スケッチ、淡彩デッサン、濃彩画の3種類をご用意させていただきました。

淡彩スケッチ
  • 淡彩スケッチとは、鉛筆スケッチに透明水彩絵具を薄く重ねる様式です。
    鉛筆スケッチの軽快かつシャープな印象はそのままに、淡い色彩が加わり、心地よいハーモニーを醸し出します。
  • 画材は透明水彩絵具(ホルベイン社製)とHB〜4Bのスケッチ鉛筆(ダーウェント社製)を用いています。基底材はコットマン水彩紙(中目)です。

淡彩デッサン
  • 淡彩デッサンとは、鉛筆デッサンに透明水彩絵具を薄く重ねる様式ですが、これまで同じ淡彩画である淡彩スケッチに比べて知名度や人気の点でいまひとつでした。というのは、透明水彩絵具の重ね具合を一歩間違うと、かえって鉛筆デッサンの持ち味を殺してしまい、中途半端な絵になる可能性が高かったからだと考えられます。
  • そこで当工房では、この様式の研究およびアレンジを重ね、透明水彩絵具の色調を絶妙のポイントで統一して、必要ならば重ねた透明水彩絵具の上からでも鉛筆で加筆することにしました。   
    これにより従来、肖像画とするにはインパクトの弱かった淡彩デッサンを
    商品化することができました。
  • 鉛筆デッサンの写実的な表現に、淡い色彩が加わることによって、この様式独特の記憶の彼方のような一種のノスタルジック感がでます。
  • 画材は透明水彩絵具(ホルベイン社製)と9H〜6Bの鉛筆(F・カステル社製)、そして
    HB〜4Bのスケッチ鉛筆(ダーウェント社製)を用いています。
    基底材はコットマン水彩紙(中目)です。

濃彩画
  • 濃彩画とは、鉛筆デッサンに透明水彩絵具を薄く何層にも重ねながら、さらに鉛筆でも加筆していく当工房オリジナルの様式です。
  • 濃彩という名称は、何層にも重なった透明水彩絵具が必然的に濃くなるところから名づけました。
  • 名称からしてもはや淡彩画ではないような気もしますが、鉛筆+透明水彩の混合画材で成り立っていること、また透明水彩絵具が濃くなったと言っても、 普通の水彩画より淡く、彩度も低いことなどを理由に淡彩画のグループに分類してあります。
  • 遠めから見れば、細密画レベルの絵ではないかと思うほどのリアルさを感じることが可能です。
  • 画材は透明水彩絵具(ホルベイン社製)と9H〜6Bの鉛筆(F・カステル社製)、
    そしてHB〜4Bのスケッチ鉛筆(ダーウェント社製)を用いています。
    基底材はコットマン水彩紙(中目)です。


水彩画
水彩画について
  • 厳密な意味で水彩画とは透明水彩絵具のみで描かれた絵画のことです。
    ※今日の日本では水彩画の定義を広義に解釈し、透明水彩絵具のみならず、ガッシュやアクリル、果てはテンペラを使用したものまで含もうとする動きが一部にありますが、当工房では正統派であるイギリス水彩画の考え方に賛同しました。イギリスの有名画材メーカーであるウィンザー&ニュートン社の透明水彩絵具セットには、白の絵具が入っていないという徹底ぶりです!
    このことからも英国民がいかに水彩画を愛しているかがわかります。
  • 本格的な水彩画は細密描写に向いているため、どうしても制作期間が長期にわたります。そのため価格は高めに設定させていただいております。
  • 当工房では、様式別に着彩画、水彩細密画、水彩スーパーリアリズム画の3種類をご用意させていただきました。

着彩画
  • 着彩画とは、透明水彩絵具を生かしてモチーフを色彩豊かに描く様式です。
    いわゆる典型的な水彩画の様式の一つです。
  • 写実性よりも、透明感あふれる色彩の表現を求める方に向いています。
  • 画材は透明水彩絵具(ホルベイン社製)を用いています。
    基底材はワットマン水彩紙(中目)、またはコットマン水彩紙(中目)です。

水彩細密画
  • 水彩細密画とは、透明水彩絵具でモチーフを写実的に描く様式です。
  • リアルに描かれた人物は、いかにも肖像画といった雰囲気になります。
  • 画材は透明水彩絵具(W・ニュートン社製)を用いています。
    基底材はBBケント紙(細・荒目)、またはワットマン水彩紙(細・中目)です。

水彩スーパーリアリズム画
  • 水彩スーパーリアリズム画とは、水彩細密画をさらに推し進めて、モチーフを超写実的に描く様式です。
  • 近くからみても写真と見まがうほどの超細密画です。
    純粋の水彩画による肖像画でここまでやるのは、当工房だけです。
  • 画材は透明水彩絵具(W・ニュートン社製)を用いています。
    基底材はアルシュ水彩紙(極細・細目)かBBケント紙(細目)、
    またはワットマン水彩紙(細目)です。


油彩画
油彩画について
  • いうまでもなく油彩画とは油絵具で描かれた絵画のことです。
  • 油彩画は細密描写に向いているだけではなく、乾燥時間も考慮しなければならず、どうしても制作期間が長期にわたります。そのため価格は高めに設定させていただいております。
  • 当工房では、様式別にアラ・プリマ、油彩細密画、油彩スーパーリアリズム画の3種類をご用意させていただきました。

アラ・プリマ
  • アラ・プリマとは、伝統的な下塗り工程を踏まずに油絵具で一気に描く様式で、筆のタッチや絵具の盛り上がりなどを画面効果として生かしています。
    油彩画としては比較的短期間で仕上がります。
  • 細密に描くことよりも、印象派以後のいかにも油彩画らしいタッチを求める方に向いています。
  • 画材は油絵具(ホルベイン社製)を用いています。
    基底材は油彩キャンバス(中目)です。

油彩細密画
  • 油彩細密画とは、油絵具でモチーフを写実的に描く様式です。
    技法的には、下地の上に透明な絵具を何層も塗り重ねて仕上げていく
    伝統的な彩色方法がとられています。
  • リアルに描かれた人物は、いかにも肖像画といった雰囲気になります。
  • 画材は油絵具(W・ニュートン社製)を用いています。
    基底材は油彩キャンバス(細・中目)です。

油彩スーパーリアリズム画
  • 油彩スーパーリアリズム画とは、油彩細密画をさらに推し進めて、モチーフを超写実的に描く様式です。
  • 近くからみても写真と見間違うほどの超細密画です。
  • 画材は油絵具(W・ニュートン社製)を用いています。
    基底材は油彩キャンバス(細目)です。


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