目次 このページでは当工房で制作する肖像画の制作課程について説明いたします。

制作過程
当工房で制作する肖像画の
制作過程について
第一段階〜構図〜
第二段階〜下絵〜
第三段階〜着色〜
第四段階〜仕上げ〜


制作過程
当工房で制作する肖像画の制作過程について
  • 制作過程とは、肖像画の構想から完成までの流れを、わかりやすく各段階(構図、下絵、着色、仕上げ)に整理したものです。したがって、各様式の技法上の説明をしたものではありません。
  • ここでは当工房の代表的な様式である水彩スーパーリアリズム画の制作過程を掲載してあります。
第一段階〜構図〜
  • 構図とは絵画・写真などで芸術表現の要素をいろいろに組み合わせて作品の美的効果を出す手段、または美的効果そのもののことです。優れた絵は偶然やきまぐれによって生まれるものではなく、つねに充分に考慮された計画(=構図)の産物なのです。
  • もちろん肖像画もその例外ではありえません。描こうとする人物や、それをとりまく画面空間はともに何らかの“形”であり、これらの“形”を有機的に関連づけ組織する技術、すなわち構図が、完成した肖像画の成功・不成功を決定するといっても過言ではないのです。そのため当工房では構図の段階に可能なかぎり時間をかけることを惜しみません。
    ※商業美術や純粋美術で成功する人々、いわゆる本当のプロは、構図(業種によってはレイアウト、構成などとも言います。)がどれほど重要であるかを知っています。ここで手を抜けば、作品の完成までいくら力を注いでも無駄な努力に終わることを知っているからです。
  • お客様からお預かりするお写真は、写真館の記念写真よりもスナップ写真のほうが相対的に多いのですが、ポーズや画面とのバランスなどに問題がある場合が少なからずあり、しっかりとした構図になるよう直していきます。
    ※そのような場合、ご注文方法のページのお写真の選定・郵送の項にもあるとおり、複数枚のお写真があったほうが望ましくなります。ここで新たに複数枚の写真を活用してさらにシャープかつ美しい人物像を構成していくという作業が発生しますが、ここでも構図は最大限の重要性を帯びてくるわけです。
  • ちなみに構図の構成諸要素としては、画面、奥行き、線(視線の方向)、明度、統一(対称、量、伝統的構図)、変化(パターン、対比)などがありますが、あまりに専門的になるためここではふれません。
第二段階〜下絵〜
下絵
  • 下絵とは、構図にもとづいて決定した個々の形態を、おもに線だけで基底材に表現する作業、または表現されたもののことです。
  • 肖像画の制作では構図の段階と同じくらいに下絵が重要になります。なぜなら、対象となる人物にどこまでそっくりに似せられるかどうかは、この段階にかかっているからです。
  • 当工房専属の画家は、その正確無比な再現性において絶大の信頼性があります!
  • 参考例の水彩スーパーリアリズム画の場合は、HB〜2Hの鉛筆の線のみで、まつげ1本の位置関係にいたるまで正確無比な人物の写実性を追求していきます。

第三段階〜着色〜
着色
  • 着色とは、下絵に彩色を施して立体感や質感などを表現する作業のことです。 実際の制作過程では着色T〜Vなどと、この段階をさらに三段階程度にわけて作業することが多いです。
  • 肖像画において、構図・下絵が重要であるのはすでに説明したとおりですが、やはり瞬間的に見て上手いかそうでないかがわかってしまうのが、この段階の作業でしょう。
  • 当工房専属の画家は、その卓越したテクニックにおいて絶大の信頼性があります!
  • 参考例の水彩スーパーリアリズム画の場合は、透明水彩絵具のみで彩色していきます。画面が一通り彩色された段階で、下絵の鉛筆は用済みとなります。やがて着色途中段階で鉛筆の痕跡は跡形もなく消え去ってしまいます。
    ※鉛筆画や淡彩画と異なり、水彩画では鉛筆は単なる下絵としての役割にすぎません。

第四段階〜仕上げ〜
仕上げ
  • 仕上げとは、着色段階終了後、画面全体の色調・細部描きこみなどの調整や補整をする作業のことです。
  • 肖像画の作品としては、ほぼ9割仕上がっている段階なのですが、画家の側から見ると最後まで、いや最後だからこそ気をぬけない段階でもあります。
    文字通り、“画竜点睛”になるかどうかの段階なのです
  • 参考例の水彩スーパーリアリズム画の場合は、ただひたすらどこまでもリアルに持っていこうとする作業の繰り返しだけです。そしてやっと完成です!


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